どうしたら脚がうまく使えるようになりますか?
 私の乗馬クラブにクレオという馬がいるのですが、まだ新馬でどんどん前へ行こうとします。手綱をひっぱったらまた速くなるので、為す術がありません。どうやったら一定のスピードで走らせられますか?
 そして前回の答えのように鐙あげをしているのですが、どうしても脚が使えないのです。その状態で脚が使えたら上手くなるよと、インストラクターに言われたのですが、どうしても使おうとすると膝に力が入りパコパコ離れたり、ついたりして馬がイライラしてしまうし、使ったとしても触っているだけというか、馬にまったく効いていないのです。どうしたら速歩でもしっかり脚の力を馬に伝えられますか?
 新馬で前に出てしまうのは、後肢の踏み込みが不十分でリズムが速くなってしまうからです。こうした馬を手綱で引いてもゆっくりにはできません。
 きちんと内方姿勢を要求し、大き目の(20m以上)の輪のりをさせます。両ハミを均等に受けるようにし、手綱は少し長めにして軽くコンタクトを取るようにし、軽速歩でゆっくり一定のリズムを保ち、馬が正しいリズムで運動するのを待ちます。速くなるようであれば、外方手綱を少し控え、前肢が前に出すぎるのを防ぎ、外肢を促します。(このとき、内方脚の後ろに軽く長鞭をあててもよいでしょう。もちろんたたいてはいけません。また、決して内方手綱を引っ張ってもいけません)
 それでもだんだん速くなるようであれば、常歩にしてゆっくり歩かせ、再び同様に速歩運動を行います。気長に馬が正しいリズムを覚えるのを待ちましょう。また、前肢旋回、後退を取り入れるのも効果があります。
 膝に力が入らずに脚を使えるようにするためには、足首が柔らかく思い通りに動かせるようにしなければなりませんので、足首を柔らかくするようなストレッチをよく行ってください。
 また、脚は強く使えば効果がある、というものではありません。使っているときと使っていないときをはっきり区別して馬に伝えれば、軽い脚にも反応するものです。

(ジョーバ博士)


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